昔むかーし、10年くらい昔のことじゃ…、ワシにはすごくすごーく大好きなweb小説があってな…毎日毎日そのお話の更新だけを楽しみに生きとった時期があったんじゃ…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
どんだけ好きだったかと言うとじゃな…授乳中だったワシの乳の出がな…更新があるのとないのとでは明らかに量が変わるくらいだったんじゃ…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
そのweb小説はな…当時もかなりの人気でな…、世が世なら絶対に書籍化されていたじゃろう、とワシは今でも思っとる…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
だが、そのお話が、ある日突然、更新を止めてしまったんじゃ…。すごく、すごくいい場面のところでな…。わしは…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
そしてそのお話は、しばらくして、サイトから撤退してしもうた。この世から消えてしもうたんじゃ…。わしのHDに、必死でダウンロードしたpdfファイルだけを残して…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
ワシは悲しかった…。このお話の続きが、もうどれだけ待っても読めないのかと思うと、絶望した…。半面、他人が書いたweb小説にここまで入れ込む自分が怖くもなったりもしたんじゃ…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
往生際の悪いワシは、この作者さんがいつか、どこかで、また続きを書いていてくれるんじゃないかと、webの世界をさまよった…。ペンネーム、タイトル、キャラクターの名前…それっぽい単語…全部を検索した…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
でも…どこにもそのお話はなかった…。悲しみに暮れたワシは…web小説を読むのが辛くなった…。こんなふうに、ある日突然消えてしまうものに、魂を奪われるのはもう嫌じゃったんじゃ…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
忙しく過ぎていく毎日の中で、ワシはweb小説を読まなくなってしもうた…。それでも、ワシの中からあのお話は消えんかった…たまに思い出しては、ため息をついた。面倒くさい女なんじゃワシ…サメみたいな女なんじゃ…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
あまりに好きなのでファンアートも描いた…。何枚も何枚も描いた…。下手な漫画にしたりもした…。作者さんに思いのたけを綴ったファンレターを出した…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
ある日、作者さんからメールが届いた。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
作者さんは見ず知らずの私に、お話を消してしまったことを何度も謝り…でも何が起こって、どうして消すという判断に至ったのかは何も言わなかったんじゃ…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
ワシは、ワシは、ずっとあのお話が大好きだったこと、あなたの生み出したキャラクター達を今も変わらず愛していること、子供を寝かしつけた後に、泣きながらメールを書いた…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
人生であんなに愛を綴ったことはない、というほど愛を書いた。書いては消し、書いては消し。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
すると、作者さんは「あのお話の続きを書いています」とワシに教えてくれたんじゃ。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
そのときの、ワシの気持ちはすごかった!嬉しさが!爆発四散して!七色の何かが!飛び散った!すごい!こんなことってあるのか!人生にこんな素晴らしいことってあるのか!!!!!こんなことが!!こんなことが……!!!!!
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
作者さんは個人サイトを立ち上げ…お話の続きを書いてくれていた…。ワシはおよそ5年?ぶりに読む、あの狂うほど好きだった小説の続きを読めることになった…そして、続きは…やっぱり、素晴らしかった…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
わたしのHDの中にあるお話、携帯の中にも入れていたあのお話、何度も何度も読み返して、大好きで、でもある場面になるとぴたりと時を止めてしまう、あの大好きなキャラクターたちが、また動き出した…息をし始めた…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
ワシは続きを読んだ…涙でモニタがにじんで読めなくなる時がたまにあるほど…嬉しくてうれしくて。そして、5年前と変わらず、そのお話は面白かった。こんな幸せなことが、あるじゃろうか?
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
そして…そのお話がwebから消えた日から10年…ワシは今、その小説のコミカライズを描いているんじゃ…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
ワシから作者さんへの…10年越しのラブレターじゃよ…ホッホッホ。
某所の連載なので…まだ詳細は言えんのじゃが…告知できる時が来たら…皆に教えるからの…。漫画家になって一作品だけ描けるとしたら…これだけ描いて死にたいんじゃ…。それくらい…好きなんじゃ…。だから、頑張るからのう…待ってておくれよ…。
— コマkoma🍮🥑🧄🥚 (@watagashi4) 2022年6月12日
泣けました!
— 五足千円 (@gosoku_senen) 2022年6月12日
すごい運命の出会いですねっ
完成が楽しみです!
それこそ物語じゃないですか!
— しぇるぱ (@16Ayrshire) 2022年6月12日
この話こそ、小説ですわ( ;∀;)
— oym (@01kcirb05) 2022年6月12日
ひゃ〰️〰️〰️〰️!!!
— こと子 (@kte_koto_) 2022年6月12日
一連のツイートに既に一種のラブストーリーを読んだかのような読了感があります、!!!
是非、是非にコミカライズ楽しみにお待ちしております、!