県南の居酒屋で「水死者がいっぱい出た時」の話を聞いていたら、「自分もサーフィンで流されちゃって、一瞬竜宮城行っちゃったんだ」と喋るおっちゃんがいた。そこには綺麗な姉ちゃんはいなかったけど、随分前に死んだ漁師の友達がいて、恐ろしく静かな多摩ニュータウンみたいな街を案内してくれた。
— ハナ/若本衣織 𓅘𓅟 (@hana922) 2022年4月17日
真っ白い箱みたいな、無機質な街並みを見ていると、小高い丘の上に一際大きな古めかしい家が見えた。
— ハナ/若本衣織 𓅘𓅟 (@hana922) 2022年4月17日
「あれは何か?」と訊ねたら、「あそこは安徳天皇が御座す場所だよ」と言われた。その瞬間、無性に恐ろしく息苦しくなり、急に身体が浮き上がったそうだ。目覚めたら、心肺蘇生の最中だったらしい。
どんな話だよ、と思ったけどやけに真剣に話すし、溺れた時に握っていた「その町に落ちてた白い石」を今も携帯ストラップにしてる。一見、珊瑚礁みたいに見えるけど、同行してた友人は「指の骨だと思う」と言ってた。オチのない、変な話。
— ハナ/若本衣織 𓅘𓅟 (@hana922) 2022年4月17日
ちゃんと調べてないのですが…。
— ハディー/HDY(あの森その木) (@KrhRvv_v) 2022年4月17日
安徳天皇は幼くして入水されて亡くなっているんですね。その際に「波の下にも都がありますよ」と慰められていたとか。
サーファーの方が見た街は安徳天皇の都なのかもしれないですね。
なるほど!そんな逸話があるのですね!
— ハナ/若本衣織 𓅘𓅟 (@hana922) 2022年4月17日
「波の下の都」まさに、そんな感じの気がします。現代的な風景に、都も変わってきたのでしょうか。海に沈む死者の街、静謐で悲しい感じがします。